「テレビ局の株って儲かるの?」
「テレビを見るのが好きだから、放送局の株を買ってみたい」
「配当金や株主優待がもらえるテレビ関連株を知りたい」
そんな人に注目してほしいのが、テレビ放送関連株です。
日本のテレビ局は、地上波放送だけでなく、動画配信、映画、イベント、不動産、通販、コンテンツ制作などへ事業を広げています。
特に近年は、テレビ局を単純な「テレビ放送会社」と考えるのではなく、コンテンツを生み出すメディア企業として見ることが重要になっています。
今回は、代表的なテレビ放送関連株として、
- 日本テレビホールディングス(9404)
- TBSホールディングス(9401)
- テレビ朝日ホールディングス(9409)
- フジ・メディア・ホールディングス(4676)
- テレビ東京ホールディングス(9413)
の5銘柄を比較します。
配当金や株主優待についても、初心者の方がイメージしやすいようにシミュレーションしていきます。
テレビ放送関連株5銘柄を比較
まずは5銘柄をざっくり比較してみましょう。
| 会社 | コード | 9/2株価 | 予想年間配当 | 配当利回り目安 |
|---|---|---|---|---|
| 日本テレビHD | 9404 | 約3,014円 | 45円 | 約1.49% |
| TBS HD | 9401 | 約5,972円 | 100円 | 約1.68% |
| テレビ朝日HD | 9409 | 約3,135円 | 100円 | 約3.19% |
| フジ・メディアHD | 4676 | 約4,130~4,150円 | 200円 | 約4.8% |
| テレビ東京HD | 9413 | 3,425円 | 100円 | 約2.76% |
※株価・利回りは2026年9月2日前後の確認値。利回りは株価によって変動します。
例えば日本テレビHDは2026年9月2日の株価が3,014円で、会社予想の年間配当は45円。予想配当利回りは1.49%となっています。(Yahoo!ファイナンス)
一方、フジ・メディアHDは年間200円配当を予定しており、株価水準から計算した配当利回りは約4.8%と、今回比較する5社の中ではかなり高い水準です。(富士メディアHD)
1.日本テレビホールディングス(9404)
日本テレビホールディングスは、日本テレビを中心とするメディア企業です。
「ZIP!」「ヒルナンデス!」「世界の果てまでイッテQ!」など、幅広い番組を持つことで知られています。
株式投資では、テレビ放送だけを見るのではなく、映画・動画配信・イベントなどを含めたコンテンツビジネス全体を見ることが重要です。
2026年9月2日の株価は約3,014円。
会社予想の年間配当は45円で、予想配当利回りは約1.49%です。(Yahoo!ファイナンス)
100株購入すると?
約3,014円×100株=約30万1,400円
年間配当は、
45円×100株=4,500円
となります。
「高配当株」というより、安定したメディア企業の株を長期保有するタイプとして考えたほうが分かりやすいでしょう。
2.TBSホールディングス(9401)
TBSホールディングスは、TBSテレビを中心としたメディア企業です。
テレビ放送だけでなく、動画配信、映画、イベント、通販など幅広い事業を展開しています。
2026年9月2日の株価は約5,972円。
2026年3月期の年間配当は84円に増額され、2027年3月期は100円への増配方針が示されています。(株探)
100株なら、
5,972円×100株=約59万7,200円
年間配当は、
100円×100株=10,000円
という計算です。
TBSの株主優待にも注目
TBSは株主優待も用意しています。
100株以上で「TBSショッピング」の割引があり、2回の買い物につき30%割引となる制度があります。(TBS Holdings)
また、500株以上を3年以上保有する株主にはPLAZAショッピングカード2,000円分などの制度もあります。(TBS Holdings)
さらに、TBSらしく番組関連イベントなどへの招待もあります。
配当+テレビ局ならではの優待を狙いたい人には面白い銘柄です。
3.テレビ朝日ホールディングス(9409)
テレビ朝日ホールディングスは、その名の通りテレビ朝日を中心とするメディア企業です。
ニュース、ドラマ、バラエティ、スポーツ、アニメなど幅広いコンテンツを展開しています。
2026年9月2日の株価は約3,135円。
2027年3月期の年間配当予想は100円です。(Yahoo!ファイナンス)
100株購入すると、
3,135円×100株=約31万3,500円
年間配当は、
100円×100株=10,000円
となります。
購入金額に対する配当金を考えると、今回の比較では比較的魅力的な水準です。
テレビ朝日HDには株主優待制度もあり、3月末・9月末を基準とする制度が確認できます。(株主優待ガイド)
「配当金も欲しいけど、テレビ局らしい株主優待も楽しみたい」という人はチェックしておきたい銘柄です。
4.フジ・メディア・ホールディングス(4676)
フジ・メディア・ホールディングスは、今回紹介する中でも特に注目度の高い銘柄です。
フジテレビだけでなく、映画、イベント、都市開発、不動産などにも事業を展開しています。
2026年9月2日前後の株価は4,100円台。
そして大きな特徴が年間200円の配当予定です。(富士メディアHD)
100株なら、
約4,140円×100株=約41万4,000円
年間配当は、
200円×100株=20,000円
です。
単純計算で配当利回りは約4.8%となります。
これは今回比較した5社の中でもかなり高い水準です。
さらに株主優待では、優待冊子、QUOカード1,000円分、FOD無料視聴、番組観覧など複数の選択肢が用意されています。(株主優待ガイド)
フジ・メディアHDの注意点
ただし、「配当利回りが高いから買えばいい」というわけではありません。
テレビ業界を取り巻く環境や、広告収入、コンテンツ事業、企業改革などをしっかり確認する必要があります。
実際、2026年8月発表の第1四半期決算では、メディア・コンテンツ事業の黒字転換などにより業績が大きく改善しています。(Yahoo!ファイナンス)
高配当と企業改革の両面から注目したい銘柄です。
5.テレビ東京ホールディングス(9413)
テレビ東京ホールディングスは、テレビ東京を中心とするメディア企業です。
他のキー局と比べると企業規模は小さいものの、経済番組、アニメ、ドラマ、コンテンツビジネスなどに特徴があります。
2026年9月2日の株価は3,425円。
会社予想の年間配当は100円で、予想配当利回りは約2.76%です。(Yahoo!ファイナンス)
100株なら、
3,425円×100株=約34万2,500円
年間配当は、
100円×100株=10,000円
です。
テレビ東京は独自色の強いコンテンツを持っているため、他局とは少し違った視点で投資できる銘柄です。
テレビ放送関連株の配当金を比較すると?
今回の5社を配当金だけで比較すると、
フジ・メディアHD > テレビ朝日HD・テレビ東京HD > TBS HD > 日本テレビHD
というイメージになります。
ただし、配当利回りだけで投資先を決めるのはおすすめできません。
なぜなら、
「配当利回りが高い=株価が上昇する」
ではないからです。
配当利回りが高くても、業績悪化によって減配されれば、期待していた配当収入を得られなくなる可能性があります。
【初心者向け】100万円をテレビ放送関連株に投資したら?
ここでは、分かりやすく100万円を1銘柄に投資した場合を考えてみます。
日本テレビHD
約3,014円で100株購入すると約30万円。
年間配当は約4,500円。
TBS HD
約5,972円で100株なら約59万7,000円。
年間配当は約10,000円。
テレビ朝日HD
約3,135円で100株なら約31万3,500円。
年間配当は約10,000円。
フジ・メディアHD
約4,140円で100株なら約41万4,000円。
年間配当は約20,000円。
テレビ東京HD
約3,425円で100株なら約34万2,500円。
年間配当は約10,000円。
このように見ると、100株保有で年間1万円前後の配当金を狙える銘柄が多いことが分かります。
配当金を10年間もらい続けたら?
例えばフジ・メディアHDを100株保有し、年間配当200円が10年間続いたと仮定します。
20,000円×10年=20万円
単純計算では、10年間で20万円の配当金です。
もちろん実際には株価が変動し、配当金も将来変更される可能性があります。
一方で、配当金をさらに株式投資へ回す「配当再投資」を行えば、長期的には資産形成のスピードを高められる可能性があります。
テレビ放送関連株のメリット
テレビ放送関連株には、いくつかの魅力があります。
① 有名企業が多い
日本テレビ、TBS、テレビ朝日、フジテレビ、テレビ東京など、誰もが知っている企業が多いのが特徴です。
初心者でも事業内容をイメージしやすいでしょう。
② 配当金を狙える
テレビ局各社は株主への利益還元を重視している企業も多く、配当投資の候補になります。
③ 株主優待が面白い
QUOカード、通販割引、動画配信サービス、番組関連イベントなど、一般的な企業とは少し違った株主優待を楽しめる場合があります。
テレビ放送関連株の注意点
一方で、テレビ業界には課題もあります。
最大のポイントは、インターネット動画サービスとの競争です。
YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなど、テレビ以外の動画コンテンツが増えています。
そのため、今後のテレビ局は「テレビCMだけで稼ぐ会社」から、「コンテンツを多方面で収益化する会社」へ変わっていく必要があります。
実際、テレビ局各社は動画配信、映画、イベント、不動産、通販などへ事業を広げています。
投資する際には、テレビ視聴率だけではなく、
- 広告収入
- コンテンツ事業
- 動画配信
- 映画
- 不動産
- 海外展開
- 株主還元
などを総合的に確認することが重要です。
結局どのテレビ放送関連株がおすすめ?
初心者が比較するなら、目的別に考えると分かりやすいでしょう。
配当金を重視したい人
フジ・メディアHD
年間200円配当予定で、今回の5社の中では配当利回りが高い水準です。
ただし、業績や企業改革の進展を確認しながら判断したい銘柄です。
株主優待も楽しみたい人
TBS HDやフジ・メディアHD
テレビ局ならではのイベントや通販、動画配信など、株主優待の楽しみがあります。
安定性を重視して比較したい人
日本テレビHD
財務面の強さにも注目できる銘柄で、2026年9月2日時点の自己資本比率は77.6%、PBRは0.69倍でした。(Yahoo!ファイナンス)
独自コンテンツに期待したい人
テレビ東京HD
他局とは異なる番組構成やコンテンツ戦略に魅力を感じる人向けです。
まとめ
今回はテレビ放送関連株を5銘柄比較しました。
テレビ局株は「テレビを見る人なら知っている」という分かりやすさが大きな魅力です。
一方で、テレビ業界は大きな変化の途中にあります。
これからは、
テレビ放送+動画配信+映画+イベント+不動産+デジタルコンテンツ
というように、総合メディア企業として成長できるかが重要になるでしょう。
配当金だけを見るならフジ・メディアHD、株主優待を含めて楽しみたいならTBS HDやフジ・メディアHD、財務の安定性なども重視するなら日本テレビHDなど、それぞれに特徴があります。
初心者の方は、まず100株から検討し、
「配当金はいくらもらえるのか?」
「株主優待は自分にとって本当に価値があるのか?」
「今後も業績が伸びる可能性があるのか?」
を確認してから投資するのがおすすめです。
テレビ局株は、単純な高配当株として見るだけではなく、「日本のコンテンツ産業に投資する」という視点で見ると、より面白い投資先になるかもしれません。
※本記事は投資判断の参考情報を提供するものであり、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。配当金・株主優待・株価は変更される場合があります。投資を行う際は最新のIR情報などをご確認ください。
