アストロスケールホールディングス(186A)を徹底解説!宇宙ゴミ問題に挑む注目の宇宙関連株

「宇宙関連株に投資してみたい」

そんな人から注目を集めているのが、アストロスケールホールディングス(186A)です。

アストロスケールは、ロケットを打ち上げて人工衛星を運用するだけの会社ではありません。

同社が目指しているのは、人工衛星が活動する「宇宙空間そのもの」を事業領域とすること。

特に注目されているのが、宇宙空間に増え続けている「スペースデブリ(宇宙ゴミ)」の除去や、人工衛星の寿命延長などです。

この記事では、アストロスケールホールディングスについて、

  • どんな会社なのか
  • 何をしている会社なのか
  • 現在の株価
  • 業績
  • 配当金
  • 株主優待
  • 将来性
  • 株価上昇のポイント
  • 注意すべきリスク

などを、株式投資初心者にも分かりやすく解説します。


アストロスケールホールディングスとは?

アストロスケールホールディングスは、宇宙空間で人工衛星などを対象にした「軌道上サービス」を手掛ける企業です。

2018年11月に設立され、2024年6月5日に東京証券取引所グロース市場へ上場しました。

証券コードは「186A」です。(Astroscale⁠Attachment.png)

会社の代表者は岡田光信氏。

本社は東京都墨田区にあります。

同社の事業を簡単に説明すると、

「宇宙で働く人工衛星を、宇宙空間からサポートする会社」

と考えると分かりやすいでしょう。


アストロスケールの基本情報

項目内容
会社名アストロスケールホールディングス
証券コード186A
上場市場東証グロース
上場日2024年6月5日
設立2018年11月15日
本社東京都墨田区
代表者岡田 光信
事業内容軌道上サービス
決算期4月
単元株数100株
株主優待なし
配当予想0円

会社の公式情報によると、主なサービスとして「ISSA」「LEX」「ADR」「EOL」などを展開しています。(Astroscale⁠Attachment.png)


そもそも「宇宙ゴミ」って何?

アストロスケールを理解するうえで重要なのが、スペースデブリです。

スペースデブリとは、簡単に言えば、

「宇宙空間に残された人工物のゴミ」

のことです。

例えば、

  • 役目を終えた人工衛星
  • ロケットの残骸
  • 人工衛星から発生した破片
  • 故障して制御できなくなった衛星

などがあります。

宇宙空間では、こうした物体が高速で移動しています。

そのため、小さな破片でも人工衛星に衝突すれば、大きな損傷につながる可能性があります。

人工衛星は、通信・GPS・気象観測・防衛・放送など、私たちの生活に欠かせない存在になっています。

つまり人工衛星が増えれば増えるほど、

「宇宙空間を安全に利用するための仕組み」

が重要になります。

ここにアストロスケールのビジネスチャンスがあります。


アストロスケールは何をしている?

アストロスケールの事業を初心者向けに大きく4つに分けてみましょう。

① ISSA

ISSAは、宇宙空間にある物体を観測・点検するサービスです。

人工衛星などを近くから確認することで、

「その衛星は正常なのか?」

「故障していないか?」

などを把握することを目指します。

宇宙空間での「点検サービス」と考えると分かりやすいでしょう。

② LEX

LEXは、人工衛星の寿命延長を目指すサービスです。

人工衛星は高額な費用をかけて打ち上げられます。

ところが、燃料などがなくなると、まだ衛星そのものが使える状態でも運用を終了しなければならない場合があります。

そこで別の宇宙機が衛星に接近し、サポートすることで、衛星をより長く利用できる可能性があります。

これは人工衛星を「修理・延命する」という考え方に近いサービスです。


③ ADR

ADRは「Active Debris Removal」の略です。

簡単に言えば、

「宇宙ゴミを宇宙から取り除く」

ことを目指すサービスです。

これこそ、アストロスケールを象徴する事業の一つです。

宇宙ゴミを放置するのではなく、宇宙機を接近させて捕捉・除去する技術が実現すれば、将来的に大きな市場になる可能性があります。


④ EOL

EOLは、人工衛星の運用終了時に、宇宙ゴミにならないよう適切に処理するためのサービスです。

これから人工衛星の数が増えていけば、

「衛星を打ち上げる」

だけではなく、

「使い終わった衛星をどうするのか」

という問題がますます重要になると考えられます。

アストロスケールは、衛星の「誕生」ではなく「運用終了後」まで含めた宇宙インフラを狙っている点が特徴です。

現在の株価は?

2026年9月4日の東京証券取引所終値では、アストロスケールホールディングスの株価は、

1,047円

でした。

前日比は+7円、+0.67%となっています。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

100株単位で購入する場合、単純計算では、

1,047円 × 100株=104,700円

となります。

ただし、株式投資では売買手数料などが発生する場合があるほか、株価は常に変動します。

「10万円程度から購入を検討できる宇宙関連株」という点は、個人投資家にとってチェックしやすいポイントでしょう。


アストロスケールの業績は?

ここは初心者の方に特に注意してほしいポイントです。

アストロスケールは、現時点では一般的な成熟企業とは違います。

2026年4月期の売上収益は59.4億円で、前年同期比141.8%増となりました。

一方、営業損失は99.75億円となっています。

つまり、

売上は大きく伸びているものの、まだ営業赤字の会社

です。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

これはアストロスケールへ投資する際に非常に重要です。

宇宙関連事業では、研究開発、衛星の製造、打ち上げ、技術開発などに多額の資金が必要になります。

そのため、現在の利益だけを見て、

「赤字だからダメな会社」

と判断するのも早いでしょう。

一方で、

「宇宙関連だから将来絶対に儲かる」

と考えるのも危険です。

今後、売上を拡大しながら赤字をどこまで縮小できるかが重要になります。

配当金はある?

アストロスケールホールディングスは、現在のところ配当金を出していません。

2027年4月期の会社予想も、

1株当たり配当金:0円

となっています。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

そのため、

「配当金を毎年もらいたい」

という投資家には、現時点ではあまり向いていません。

一方で、アストロスケールのような成長段階の企業では、利益が出た場合でも配当として株主へ還元するより、

  • 技術開発
  • 人材採用
  • 衛星開発
  • 新規事業
  • 海外展開

などに資金を回すことがあります。

そのため、アストロスケールは、

「配当株」というより「将来の成長に期待する株」

として考えるほうが分かりやすいでしょう。


株主優待はある?

残念ながら、アストロスケールホールディングスには現在、株主優待制度はありません。

会社公式FAQでも「現在ご用意はございません」と明記されています。(Astroscale⁠Attachment.png)

したがって、

「100株持っていればQUOカードがもらえる」

「自社商品がもらえる」

といった株主優待はありません。

株主優待目的ではなく、

宇宙ビジネスの成長性に期待して投資する銘柄

と考えるのがよいでしょう。


アストロスケール株の魅力① 宇宙市場の成長

最大の魅力は、やはり宇宙市場そのものの成長です。

世界では人工衛星の利用が広がっています。

通信、測位、観測、防衛、災害対策など、衛星の重要性は高まっています。

衛星が増えれば、

「衛星を安全に運用する」

「故障した衛星を確認する」

「寿命を延ばす」

「不要になった衛星を処理する」

といったサービスへの需要も期待できます。

アストロスケールは、この「衛星を使う時代」の次に必要になるインフラを狙っている企業と言えるでしょう。

アストロスケール株の魅力② 政府・公共分野との関係

宇宙開発は民間企業だけで完結する市場ではありません。

各国政府や宇宙機関、防衛関連機関などとの連携が重要です。

アストロスケールも政府関連プロジェクトなどに関わっており、こうした案件を通じて技術力や実績を積み上げています。

宇宙ゴミ問題は、一企業だけで解決できる問題ではありません。

そのため、

政府・宇宙機関・民間企業が連携する市場

として成長する可能性があります。


アストロスケール株の魅力③ 海外展開

アストロスケールは日本だけを市場としている会社ではありません。

英国など海外にも事業を展開しています。

海外を含めて宇宙ビジネスを展開することで、将来的に市場規模を大きくできる可能性があります。

実際、同社の事業は海外との関係も深く、2026年9月には連結子会社がドイツのロケット企業Isar Aerospaceとの打ち上げ契約を締結したことも発表されています。(Astroscale⁠Attachment.png)

こうした海外展開は、今後の成長を考えるうえで重要なポイントです。


一方でリスクも大きい

アストロスケール株に投資するなら、魅力だけではなくリスクもしっかり理解しておきましょう。

最大のリスクは「赤字」

先ほど説明した通り、2026年4月期も営業赤字です。

今後、売上が伸びてもコストがそれ以上に増えてしまえば、利益が出ません。

「売上成長=株価上昇」

ではない点には注意しましょう。


株価の値動きが大きくなりやすい

アストロスケールは東証グロース市場に上場する成長企業です。

そのため、成熟した大型株と比べて、

  • 決算
  • 新規契約
  • 衛星の打ち上げ
  • 技術実証
  • 政府案件
  • 資金調達
  • 宇宙関連ニュース

などによって株価が大きく動く可能性があります。

実際、2026年6月15日には一時ストップ安となるなど、値動きの大きさも確認されています。(株探⁠Attachment.png)

短期間で大きな利益を狙う場合、その反対に大きな損失が出る可能性も忘れてはいけません。


100株購入したらどうなる?

例えば、現在株価を1,047円として100株購入した場合を考えてみましょう。

100株の場合

購入金額:約104,700円

もし株価が、

1,500円になった場合

1,500円×100株=150,000円

約45,300円の含み益です。

一方で、

700円になった場合

700円×100株=70,000円

約34,700円の含み損になります。

このように、配当金がないアストロスケールでは、基本的に株価の上昇が投資成果を左右します。

※実際の損益には売買手数料や税金などが影響します。


アストロスケール株はどんな人に向いている?

アストロスケールは、すべての投資家に向いている銘柄ではありません。

特に向いていると考えられるのは、

◎ 宇宙産業の成長に期待している人

◎ 長期的な企業成長を狙いたい人

◎ 配当より値上がり益を重視する人

◎ 新興企業への投資に理解がある人

です。

逆に、

△ 安定した配当金が欲しい

△ 株主優待を楽しみたい

△ 値動きの小さい株が好き

△ 現在の利益を重視したい

という人には、慎重な検討が必要でしょう。

今後の株価を見るうえで注目したいポイント

アストロスケールを今後チェックするなら、株価だけを見るのではなく、次のポイントを確認することをおすすめします。

① 売上高が継続的に伸びているか

② 営業赤字が縮小しているか

③ 新しい契約を獲得できているか

④ 実際の衛星ミッションが成功しているか

⑤ 政府・民間企業からの案件が増えているか

⑥ 資金調達による株式希薄化が発生しないか

⑦ 海外事業が成長しているか

特に重要なのが、

「いつ黒字化できるのか」

という部分です。

宇宙という夢のあるテーマだけでなく、最終的には企業として利益を生み出せるかどうかが株価を評価する重要なポイントになります。

まとめ|アストロスケールは「宇宙のインフラ」を目指す成長株

アストロスケールホールディングス(186A)は、宇宙ゴミの除去や人工衛星の寿命延長など、これからの宇宙産業で必要になる可能性がある「軌道上サービス」を手掛ける企業です。

2026年9月4日終値は1,047円。

100株なら約10万4,700円から投資を検討できます。

一方で、現在は配当金がなく、株主優待もありません。

また、2026年4月期は売上収益が大幅に増加した一方、営業赤字が続いています。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

したがって、この銘柄を考えるときには、

「今どれだけ利益が出ているか」

だけではなく、

「宇宙市場が成長したとき、アストロスケールがどれだけの市場を獲得できるのか」

という視点が重要です。

宇宙ゴミ問題は今後さらに注目される可能性があります。

人工衛星が増えれば、宇宙空間の安全確保や衛星の寿命延長、運用終了後の処理などの重要性も高まります。

その市場でアストロスケールが世界的な企業へ成長できるのか。

ここが、186Aを投資対象として見る最大のポイントでしょう。

ただし、現在は成長途上の企業であり、赤字や資金調達、ミッションの成否などによって株価が大きく変動する可能性があります。

「宇宙だから上がる」と考えるのではなく、

売上・契約・技術実証・赤字縮小・資金繰り

を継続的に確認しながら投資判断をすることが大切です。

※本記事は投資判断の参考情報を提供するものであり、特定の株式の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。株価・業績・配当などの情報は変動するため、投資前には最新のIR資料や証券会社の情報をご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました