野村総合研究所(4307)を徹底解説!株価・配当金・株主優待・将来性を初心者向けに紹介

「野村総合研究所って、野村證券と同じ会社なの?」

「IT企業なのに、なぜ投資家から注目されているの?」

そんな疑問を持っている株初心者の方も多いのではないでしょうか。

野村総合研究所、通称「NRI」は、金融機関や大手企業を中心に、コンサルティングやシステム開発・運用などを行っている企業です。

今回は、野村総合研究所(4307)について、会社の基本情報から現在の株価、配当金、株主優待、業績、将来性、リスクまで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

※株価や業績予想などは2026年8月時点で確認できる情報をもとにしています。投資判断は最新のIR情報なども確認したうえで行ってください。


野村総合研究所(4307)とは?

野村総合研究所は、東証プライム市場に上場している情報・通信企業です。

「野村」という名前から証券会社をイメージするかもしれませんが、現在のNRIの主力事業は、コンサルティング、システム開発、IT基盤の運用などです。

特に金融業界との関係が深く、銀行・証券会社・保険会社などのシステムを支える重要な役割を担っています。

簡単にいうと、

「企業の経営課題を考えるコンサル会社」+「企業のITシステムを作る会社」

というイメージを持つと分かりやすいでしょう。

NRIの事業は大きく分けると、コンサルティング、金融IT、産業IT、IT基盤・その他などがあります。

野村総合研究所の基本情報

項目内容
会社名株式会社野村総合研究所
証券コード4307
市場東証プライム
業種情報・通信業
上場東京証券取引所
決算期3月
主な事業コンサルティング、ITサービスなど
株主優待なし
配当年2回
2026年3月期売上収益約8,147億円
2027年3月期売上収益予想8,500億円

2026年3月期の売上収益は8,147億800万円で、前期の7,648億1,300万円から6.5%増加しました。売上そのものは順調に拡大しています。(野村総合研究所Attachment.png)

【2026年8月】野村総合研究所の株価は?

2026年8月14日の東証終値は、

5,131円

でした。(Yahoo!ファイナンスAttachment.png)

株価は日々変動するため、この記事を読んでいる時点では5,131円から変わっている可能性があります。

仮に5,131円で100株購入すると、

5,131円×100株=513,100円

となります。

つまり、NRI株を100株保有するには、おおよそ51万円程度の資金が必要です。

初心者にとっては決して安い金額ではありません。

そのため、「株主優待が欲しいから買う」というよりも、

「NRIという企業の成長性や配当を期待して長期保有する」

という考え方に向いている銘柄と言えるでしょう。

野村総合研究所に株主優待はある?

結論からいうと、

野村総合研究所に株主優待はありません。

NRIの公式IRでも、株主優待制度は設けていないと明記されています。すべての株主に対して公平な利益還元を行うことを重視しているためです。(野村総合研究所Attachment.png)

そのため、

「100株持っていれば商品券がもらえる」

「自社サービスが割引になる」

といった株主優待はありません。

株主優待を目的に日本株を探している方には、少し物足りないかもしれません。

一方で、株主優待を廃止・変更する企業もある中、NRIは配当による株主還元を重視している企業です。

野村総合研究所の配当金は?

NRIは株主への配当を実施しています。

2026年3月期は年間配当が1株77円となりました。

内訳は、

  • 中間配当:35円
  • 期末配当:42円

です。

さらに2027年3月期については、

年間84円

を会社予想として発表しています。

中間42円、期末42円の予定です。(野村総合研究所Attachment.png)

100株保有した場合

2027年3月期の予想配当84円で計算すると、

84円×100株=8,400円

となります。

つまり、100株保有して1年間保有した場合、税引前で年間8,400円の配当を受け取る計算です。

ただし、実際の配当金は会社の業績や方針によって変更される可能性があります。

配当利回りを計算してみよう

2026年8月14日の株価5,131円、年間配当84円で単純計算すると、

84円÷5,131円×100=約1.64%

となります。

高配当株と呼ばれる銘柄と比べると、利回りはそれほど高くありません。

しかし、NRIの場合は「高配当だけを狙う銘柄」というより、

企業の成長+増配+株価上昇

を期待するタイプの銘柄と考えたほうがよいでしょう。


NRIの配当は増えている?

ここもNRI株を見るうえで重要なポイントです。

2025年3月期の年間配当は63円でした。

それに対して2026年3月期は77円、2027年3月期予想は84円です。

つまり、

63円 → 77円 → 84円

と増加する見通しです。(野村総合研究所Attachment.png)

NRIは、連結配当性向40%を目安として、安定した配当を継続する方針を示しています。(野村総合研究所Attachment.png)

そのため、配当金を長期的に受け取りたい投資家にとっては注目しやすい企業です。


野村総合研究所の業績はどうなの?

NRIの業績を見るときには、2026年3月期について注意が必要です。

2026年3月期は、

  • 売上収益:約8,147億円
  • 営業利益:約583億円
  • 親会社所有者帰属利益:約153億円

となりました。

売上収益は6.5%増加した一方、営業利益は56.8%減、最終利益は83.7%減と大幅に減少しています。(野村総合研究所Attachment.png)

「売上が増えているのに、なぜ利益がこんなに減ったの?」

と疑問に思う方もいるでしょう。

大きな要因の一つが、海外事業におけるのれん等の減損損失です。

豪州のNRI Australiaと北米のCore BTSについて事業計画を見直した結果、のれん等の減損損失969億円を計上することになりました。(Amazon Web Services, Inc.Attachment.png)

ここは初心者にとって非常に重要です。

減損損失とは、簡単に言えば、

「過去に買収した事業などの価値を見直した結果、帳簿上の価値を下げる処理」

です。

そのため、2026年3月期の利益だけを見るとNRIの業績が急激に悪化したように見えますが、今後の本業が同じ割合で悪化したという意味ではありません。

2027年3月期は大幅な回復を予想

NRIが発表している2027年3月期の業績予想は、

  • 売上収益:8,500億円
  • 営業利益:1,750億円
  • 親会社所有者帰属利益:1,190億円
  • 年間配当:84円

です。(野村総合研究所Attachment.png)

営業利益は2026年3月期の582億円から1,750億円へ大きく回復する計画です。

これは2026年3月期に計上した巨額の減損損失の影響がなくなることなどが背景にあります。

つまり、

2026年3月期=特殊要因で利益が大きく落ち込んだ

2027年3月期=利益回復を目指す

という流れです。

NRIの将来性は?

NRIの将来性を考えるうえで注目したいのが、企業のDX化です。

銀行、証券、保険、製造業、小売業など、多くの企業でITシステムの重要性が高まっています。

さらに、

  • AI
  • クラウド
  • データ活用
  • DX
  • セキュリティ
  • システム刷新

などの需要も期待できます。

企業がIT投資を続ける限り、NRIのようなITコンサルティング・システム開発企業には一定の需要が期待できます。

また、NRIは2026年4月に「NRIグループ中期経営計画(2026-2028)」を策定。

2029年3月期に、

売上収益9,500億円

営業利益2,000億円

営業利益率21.1%

ROE25%水準

を目標として掲げています。(日本取引所グループAttachment.png)

この目標を達成できるかどうかは、今後NRI株を考えるうえで大きなポイントになりそうです。

野村総合研究所の強み

NRIの強みを初心者向けにまとめると、主に次の3つです。

① 金融ITに強い

NRIは金融業界とのつながりが強く、金融機関向けシステムなどを手掛けています。

金融システムは簡単に他社へ乗り換えられるものではありません。

そのため、一度導入されたシステムから長期的な取引につながりやすい点は強みです。

② コンサルティングとITを組み合わせられる

「経営戦略だけ考える会社」ではなく、

課題を見つける→コンサルティング→システム開発→運用

まで幅広く対応できることがNRIの特徴です。

③ 国内事業の成長力

2026年3月期は海外事業で大きな減損が発生しましたが、国内事業は比較的堅調でした。

今後も日本企業のDX投資が続けば、NRIにとって追い風になる可能性があります。

野村総合研究所の注意点・リスク

もちろん、NRIにもリスクがあります。

最大のポイントの一つが海外事業です。

2026年3月期には豪州・北米事業で大きな減損損失が発生しました。

今後、海外事業をどのように立て直すかは重要なチェックポイントです。

また、IT業界は人材確保も重要です。

優秀なITエンジニアやコンサルタントを確保できなければ、受注が増えても事業を拡大できない可能性があります。

さらに、株価が高くなればなるほど、

「期待されている成長率を実際に達成できるか」

が重要になります。

良い会社だからといって、どんな株価で買っても良いとは限りません。

100株買ったらどうなる?初心者向けシミュレーション

2026年8月14日の株価5,131円で100株購入したと仮定します。

購入金額

5,131円×100株

513,100円

2027年3月期予想配当

84円×100株

8,400円

つまり、約51万円を投資して、年間8,400円の配当を受け取るイメージです。

仮に株価が5,131円から6,000円まで上昇した場合、

6,000円×100株=600,000円

となります。

購入価格との差額は、

+86,900円

です。

ここに配当8,400円を加えると、税引前では約95,300円のプラスになります。

ただし、これはあくまでシミュレーションであり、株価が上昇することを保証するものではありません。

反対に株価が下落すれば、配当金以上の含み損が発生する可能性もあります。

野村総合研究所はこんな人におすすめ

NRI株は、次のような人と相性が良いでしょう。

  • IT・DX関連企業に投資したい人
  • 株主優待より配当を重視する人
  • 長期保有を考えている人
  • 日本企業のDX需要に期待している人
  • 業績成長による株価上昇を狙いたい人
  • 安定した大手企業をポートフォリオに組み入れたい人

一方、

「株主優待をもらいながら楽しく投資したい」

という人には、優待銘柄のほうが向いているでしょう。

まとめ|野村総合研究所(4307)は長期投資で注目したいIT銘柄

野村総合研究所は、コンサルティングとITサービスを組み合わせた国内有数の企業です。

2026年3月期は海外事業の減損によって利益が大幅に減少しましたが、売上収益は増加しています。

そして2027年3月期については、売上収益8,500億円、営業利益1,750億円、年間配当84円を会社側が予想しています。(野村総合研究所Attachment.png)

また、2029年3月期には売上収益9,500億円、営業利益2,000億円を目標としており、今後の成長戦略にも注目です。(日本取引所グループAttachment.png)

一方で、株主優待はありません。

そのためNRI株は、

「優待を楽しむ株」ではなく「企業の成長と配当を長期的に狙う株」

と考えると分かりやすいでしょう。

2026年3月期の海外事業の減損を乗り越え、国内事業の成長と海外事業の立て直しを実現できるか。

ここが今後のNRI株を判断する大きなポイントになりそうです。

株を購入する際には、現在の株価だけを見るのではなく、業績、配当、将来の成長戦略、株価水準を総合的に確認することが大切です。

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の株式の購入・売却を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。

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