「アシックスの株は今から買っても大丈夫?」「株主優待でランニングシューズを安く購入できる?」「配当金はいくらもらえる?」
このような疑問を持っている方に向けて、今回はスポーツ用品メーカーのアシックス(7936)を徹底解説します。
アシックスは、日本発のスポーツブランドとして世界中で事業を展開する企業です。ランニングシューズだけでなく、スポーツスタイルや「オニツカタイガー」ブランドも展開しており、業績の成長や株主還元の面でも注目されています。
この記事では、会社の基本情報から株価、配当金、株主優待、将来性、投資する際の注意点まで、初心者にも分かりやすく紹介します。
※株価や配当予想などの情報は2026年10月15日時点で確認できた情報を基にしています。株式投資の参考情報としてご覧ください。
1.アシックス(7936)の基本情報
まずは、アシックスがどのような会社なのか確認しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アシックス |
| 証券コード | 7936 |
| 上場市場 | 東証プライム |
| 業種 | その他製品 |
| 主な事業 | スポーツ用品の製造・販売 |
| 主なブランド | ASICS、Onitsuka Tiger |
| 決算月 | 12月 |
| 株式の売買単位 | 100株 |
| 株価(10月15日終値) | 4,580円 |
| 時価総額 | 約3兆2,494億円 |
| 予想PER | 約27.05倍 |
| 実績PBR | 約9.05倍 |
| 予想配当利回り | 約0.96% |
出典:Yahoo!ファイナンスなどの株式情報。株価指標は日々変動します。
アシックスは、スポーツを楽しむ一般の人からトップアスリートまで、幅広い層に商品を提供している企業です。
特にランニングシューズの分野では、機能性や履き心地を重視する利用者から支持されています。また、ファッション性を重視した商品も展開している点が特徴です。
株式投資では、会社の知名度だけでなく、売上高や利益が継続して成長しているか、株価が業績に対して割高ではないかを確認することが重要です。
2.アシックスの株価と100株購入するための資金
2026年10月15日の終値は4,580円でした。
アシックスの株式は100株単位で購入するため、同日の株価を基準にすると、必要な購入資金は次のようになります。
4,580円 × 100株 = 458,000円
つまり、アシックスの株を100株購入するには、約45万8,000円の資金が必要です。実際には証券会社の手数料などがかかる場合があります。
なお、株価は常に変動するため、購入時には最新の株価を確認しましょう。
PERとPBRから株価を考える
株価を判断する際には、PERやPBRという指標も参考になります。
- PER:約27.05倍
会社の予想利益に対して、株価が何倍まで買われているかを示す指標です。 - PBR:約9.05倍
会社の純資産に対して、株価が何倍になっているかを示す指標です。
一般的には、PERやPBRが高いほど株価に成長期待が織り込まれている可能性があります。
アシックスはブランド力や将来の利益成長が期待される一方、株価指標だけを見ると、単純に割安とは判断しにくい水準です。
今後も高い成長を続けられるかどうかが、株価を考えるうえで重要になります。
3.アシックスの事業内容と強み
アシックスの魅力は、スポーツ用品メーカーとして培ってきたブランド力と、幅広い商品展開にあります。
① ランニングシューズ事業
アシックスを代表する事業の一つが、ランニングシューズです。
ランニングシューズは、クッション性や安定性、軽量性などが重要になる商品です。ランニングを趣味にする人から競技者まで、さまざまなニーズがあります。
マラソン大会や健康志向の高まりなどを背景に、ランニングを楽しむ人が増えれば、関連商品の需要拡大につながる可能性があります。
ただし、競合メーカーも多いため、商品開発力やブランド力を維持できるかが重要です。
② スポーツスタイル事業
スポーツスタイル事業では、スポーツ用品としての機能性に加え、日常のファッションとして楽しめる商品を展開しています。
運動するときだけでなく、普段着に合わせるスニーカーとしても需要を取り込める点が強みです。
ファッション分野での人気が高まれば、スポーツをしない消費者にも商品を販売できるため、事業の成長につながる可能性があります。
③ オニツカタイガー事業
オニツカタイガーは、ファッション性の高い商品を展開するブランドです。
海外でも認知度が高まり、訪日外国人や海外消費者からの需要を取り込める可能性があります。
スポーツ用品だけに依存せず、ファッション分野でも収益を伸ばせることは、アシックスの大きな魅力といえるでしょう。
4.アシックスの業績と今後の成長性
アシックスは、近年の業績成長が注目されている企業です。
2026年8月14日に発表された2026年12月期の中間決算では、売上高が前年同期比32.7%増の5,345億円、営業利益が48.5%増の1,205億円となりました。中間純利益も前年同期比53.3%増となり、好調な業績が確認されました。
さらに、会社は2026年12月期の通期業績予想を上方修正し、年間配当予想も増額しています。
このような業績の伸びは、投資家にとって注目したいポイントです。
今後の成長要因としては、次の3点が挙げられます。
- 海外市場の拡大: 世界各地でブランド認知度を高め、販売を伸ばせるか。
- 高付加価値商品の販売: 機能性やデザイン性を強みに、利益率を維持・改善できるか。
- オニツカタイガーなどの成長: スポーツ以外のファッション需要も取り込めるか。
一方で、過去に業績が伸びたからといって、今後も同じペースで成長するとは限りません。
海外景気や為替、原材料費、物流費、競合企業の動向などによって、売上高や利益が変化する可能性があります。
今後は、売上高だけでなく営業利益率や会社の業績予想も継続して確認したいところです。
5.アシックスの配当金はいくら?
株式投資では、株価の値上がり益だけでなく、配当金による収入も重要です。
アシックスの1株当たり年間配当金の推移は次のとおりです。
| 決算期 | 年間配当金 |
|---|---|
| 2024年12月期 | 20円 |
| 2025年12月期 | 28円 |
| 2026年12月期 | 44円(会社予想) |
※株式分割を考慮した金額。2026年の配当金は予想であり、確定額ではありません。
2024年から2026年にかけて、年間配当金は増加する見通しとなっています。配当金を増やす方針が続けば、長期保有する株主にとってメリットとなります。
配当金シミュレーション
2026年の年間配当予想44円を基準に、保有株数ごとの配当金を計算してみましょう。
| 保有株数 | 年間配当金(税引前) |
|---|---|
| 100株 | 4,400円 |
| 200株 | 8,800円 |
| 500株 | 22,000円 |
| 1,000株 | 44,000円 |
例えば、100株保有していれば、年間配当金は税引前で4,400円となる計算です。
ただし、配当金には通常、課税口座では約20.315%の税金がかかります。NISA口座で保有する国内株式の配当金は、所定の受取方式などの条件を満たせば非課税になります。
なお、配当利回りは株価4,580円、年間配当44円を前提にすると約0.96%です。
配当金の増加は魅力ですが、現時点では高配当株というより、業績成長と将来の株主還元を期待する銘柄として考えるのがよいでしょう。
6.アシックスの株主優待を徹底解説
アシックスは、株主向けに自社商品を割引価格で購入できる株主優待制度を実施しています。
スポーツ用品やスニーカーをよく購入する人にとっては、魅力的な制度です。
2026年6月30日時点の株主向け制度では、100株以上の保有で電子チケットが10枚提供されます。
2026年6月末基準の株主優待内容
| 保有株数 | 保有期間 | 割引率 |
|---|---|---|
| 100株以上200株未満 | 3年未満 | 20%割引 |
| 200株以上5,000株未満 | 3年未満 | 20%割引 |
| 200株以上5,000株未満 | 3年以上 | 30%割引 |
| 5,000株以上 | 期間に応じた基準 | 40%割引 |
※保有株数や保有期間によって適用条件が異なります。上表は主な区分の紹介です。正確な条件は会社公式サイトで確認してください。
株主優待のお得度をシミュレーション
例えば、対象商品を20,000円分購入する場合、割引率による金額の違いは次のとおりです。
| 割引率 | 割引額 | 割引後の価格 |
|---|---|---|
| 20%割引 | 4,000円 | 16,000円 |
| 30%割引 | 6,000円 | 14,000円 |
| 40%割引 | 8,000円 | 12,000円 |
20%割引が適用されれば、20,000円の商品を16,000円で購入できる計算です。
ただし、割引は現金でもらえるものではありません。対象商品を購入して初めてメリットが生まれるため、普段アシックスの商品を購入する人ほど活用しやすい優待です。
株主優待の注意点
- 電子チケットには利用期限があります。
- チケット1枚につき、税込50,000円までの買い物に使用できます。
- 対象外の商品や、ほかの割引との併用制限があります。
- 3年以上の保有判定には、同じ株主番号で株主名簿に継続して記録されることが必要です。
また、株主優待制度は変更される可能性があります。購入前には必ず最新の適用条件を確認しましょう。
公式情報:アシックス「株主優待」
7.アシックスの株を購入するメリット
アシックスに投資するメリットは、主に次の3つです。
① 世界的なブランド力がある
スポーツ用品は、性能や品質、ブランドへの信頼が購入判断に影響する商品です。長年培ってきたブランド力は、アシックスの強みといえます。
② 業績成長と増配が期待できる
直近の決算では増収増益となり、2026年の年間配当予想も44円に引き上げられています。今後も利益が伸びれば、株主還元の拡充につながる可能性があります。
③ 株主優待で商品をお得に購入できる
アシックスやオニツカタイガーの商品を購入する人にとって、割引優待は実生活で活用できるメリットです。
8.アシックスの株を購入する際の注意点
一方で、投資する前に確認しておきたいリスクもあります。
① 株価が割高になっている可能性
成長期待が高い企業は、将来の利益を先取りして株価が上昇することがあります。期待に届かない決算が発表されると、株価が大きく下落する可能性もあります。
② 配当利回りは高くない
予想配当利回りは約0.96%です。配当収入を中心に投資したい人にとっては、物足りなく感じる水準かもしれません。
③ 海外市場や為替の影響を受ける
海外での販売が重要な企業であるため、為替変動や海外消費の減速、競争の激化などが業績に影響する可能性があります。
④ 株主優待だけで投資判断しない
優待で商品を安く買えても、株価が下落すれば投資全体では損失が発生することがあります。優待の価値だけでなく、購入価格や業績も確認することが大切です。
9.アシックスは長期保有に向いている?
アシックスは、世界的なブランド力や海外市場の成長、業績拡大に期待する投資家にとって、検討候補となる銘柄です。
一方、配当利回りは高くないため、配当金だけで安定した収入を得たい人には必ずしも向いていません。
また、株価指標には成長への期待が織り込まれている可能性があります。長期保有を考える場合でも、一度購入したら放置するのではなく、決算発表のたびに業績や配当方針を確認したいところです。
購入を検討する際には、一度にまとまった資金を投入するのではなく、自分の投資方針やリスク許容度に応じて購入時期や金額を考える方法もあります。
10.まとめ:アシックス(7936)は成長性と株主優待に注目したい銘柄
今回は、アシックス(7936)の株価、配当金、株主優待、事業内容、将来性について解説しました。
最後にポイントを整理します。
- 2026年10月15日の終値は4,580円
- 100株の購入資金は約45万8,000円
- 2026年の年間配当予想は1株44円
- 100株保有時の年間配当予想は税引前4,400円
- 株主優待では自社商品を割引価格で購入できる
- ランニングシューズやスポーツスタイル、オニツカタイガーなどの成長が注目点
- 株価の割高感や海外市場の変動には注意が必要
アシックスは、単に配当金を受け取るだけでなく、企業の成長と株主優待の両方に注目したい銘柄です。
特に、アシックスの商品を日常的に購入する人にとっては、株主優待を活用できる点も魅力でしょう。
ただし、業績が好調な企業でも株価が必ず上昇するとは限りません。投資する際には最新の決算や株価指標を確認し、自分に合った投資判断を行いましょう。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の株式の購入を推奨するものではありません。株価、配当予想、株主優待の内容は変更される場合があります。
