【2026年版】レアアース開発関連株を徹底比較!南鳥島で注目の銘柄・配当・株主優待を初心者向けに解説

「レアアース関連株に投資してみたいけど、どの会社を選べばいい?」

そんな初心者の方に注目してほしいのが、南鳥島周辺の海底に眠るレアアース泥の開発です。

日本はレアアースの多くを海外から輸入していますが、南鳥島周辺の日本のEEZ(排他的経済水域)には、大量のレアアースを含む泥が存在するとされています。

2026年には、実際に南鳥島沖で回収されたレアアース泥について、中・重レアアースを含むことが確認され、2027年には本格的な採鉱試験、2028年3月までには産業化に向けた総合評価が予定されています。( JAMSTEC⁠Attachment.png)

そこで今回は、レアアース開発に関連すると考えられる日本株を、

  • 東洋エンジニアリング(6330)
  • 東亜建設工業(1885)
  • 三井海洋開発(6269)
  • INPEX(1605)
  • 岡本硝子(7746)

の5銘柄に絞って比較します。


レアアースとは?

レアアースとは、スカンジウム、イットリウム、ランタノイドなど17種類の元素の総称です。

電気自動車、ハイブリッド車、スマートフォン、電子機器、航空宇宙、防衛関連など、幅広い分野で利用されています。

特に重要なのが「ネオジム」や「ジスプロシウム」などです。

高性能モーターに使われる永久磁石などに欠かせないため、レアアースは現代産業における重要資源となっています。

そして日本にとって大きな意味を持つのが、南鳥島周辺の海底に存在するレアアース泥です。

東洋エンジニアリングによれば、南鳥島周辺の水深約6,000mの海底にはレアアース泥が存在し、日本の資源安全保障という観点からも重要な資源とされています。(Toyo Engineering⁠Attachment.png)


南鳥島レアアース開発が注目される理由

2026年1~2月には、JAMSTEC(海洋研究開発機構)が地球深部探査船「ちきゅう」を使って、南鳥島周辺の水深約6,000mで採鉱システムの接続試験を実施しました。

そして2026年7月、JAMSTECは深海6,000mの環境下でも採鉱システムが確実に作動することを確認したと発表しました。( JAMSTEC⁠Attachment.png)

さらに重要なのが今後のスケジュールです。

2027年2月から約1カ月間の本格的な採鉱試験が予定されています。

回収したレアアース泥を南鳥島へ運び、脱水したうえで本土へ輸送。そこから分離・精製・製錬までのプロセスを試験する計画です。

さらに2028年3月までに、国産レアアースの産業化に向けた総合評価、つまり経済性評価などを行う予定です。( JAMSTEC⁠Attachment.png)

つまり、これから数年間は、

「調査」→「採掘実証」→「精製・製錬」→「産業化判断」

という流れで進むことになります。


レアアース関連株5銘柄を比較

銘柄コード9/7終値レアアースとの関係配当株主優待
東洋エンジニアリング63302,657円採鉱システムの技術開発0円実績なし
東亜建設工業18852,138円海洋資源開発77円予想なし
三井海洋開発62699,720円海洋開発技術200円予想なし
INPEX16053,788円海洋資源・資源開発112円予想QUOカード
岡本硝子7746800円前後海底資源調査・観測関連0円予想ガラス製品割引

※株価は2026年9月7日の終値ベース。株価は変動します。(みんかぶ⁠Attachment.png)


① 東洋エンジニアリング(6330)

レアアース開発株の中でも、特に注目したいのが東洋エンジニアリングです。

同社はJAMSTECの委託を受け、海底6,000mからレアアース泥を回収するシステムの技術開発に携わっています。

具体的には、海底の粘性の高い泥をほぐしてスラリー化し、船上まで引き上げるための機器について、基本設計・詳細設計・製作を担当しています。(Toyo Engineering⁠Attachment.png)

つまり、単なる「レアアース関連」というテーマ株ではなく、実際の採鉱システム開発に関与している企業という点が大きな特徴です。

2026年9月7日の終値は2,657円。

この日は前日比7.31%上昇しており、出来高も約758万株と大きく膨らみました。(みんかぶ⁠Attachment.png)

一方で注意したいのが配当です。

2026年3月期の1株配当は0円でした。また、同社は株主優待制度を実施していません。(Toyo Engineering⁠Attachment.png)

東洋エンジニアリングの特徴

メリット

  • 南鳥島レアアース開発への関与が明確
  • レアアース開発の進展による株価材料が期待できる
  • テーマ性が非常に強い

デメリット

  • 配当を期待する銘柄ではない
  • レアアース事業だけの会社ではない
  • プロジェクトの商業化にはまだ時間が必要

「配当よりもレアアース開発の成長性を狙いたい」という投資家向きです。


② 東亜建設工業(1885)

東亜建設工業もレアアース関連として注目される銘柄です。

同社は港湾・海洋土木に強みを持つ企業で、2026年には「海洋資源開発室」を新設しています。

南鳥島のレアアース開発は、深海6,000mという非常に特殊な環境で行われます。

そのため、港湾・海洋土木などの技術を持つ企業には将来的なビジネスチャンスがあります。

2026年9月7日の終値は2,138円。PERは約11.4倍、PBRは約1.43倍でした。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

配当は2027年3月期に年間77円予想となっています。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

100株購入した場合の年間配当予想は、

77円×100株=7,700円

です。

2,138円×100株=約21万3,800円なので、単純計算の配当利回りは約3.6%となります。

株主優待はありません。(トーア建設株式会社⁠Attachment.png)

「レアアース関連性+配当」の両方を狙いたい人には比較的検討しやすい銘柄です。

③ 三井海洋開発(6269)

三井海洋開発は、海洋石油・ガス開発向けのFPSOなどを手掛ける企業です。

FPSOとは、海上に浮かべて原油やガスの生産・貯蔵などを行う設備です。

レアアースを直接採掘している会社ではありませんが、深海・海洋資源開発との技術的な親和性が高い企業として注目されています。

同社自身も過去から海底鉱物資源やレアアース泥などへの技術応用を研究してきました。(Modec⁠Attachment.png)

2026年9月7日の終値は9,720円。PER約11.5倍、PBR約2.48倍でした。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

2026年12月期の年間配当は200円予想です。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

100株なら、

200円×100株=年間20,000円

の配当が期待できます。

ただし、株価が約97万円必要になるため、初心者には少し投資金額が大きい点には注意しましょう。

株主優待はありません。(Modec⁠Attachment.png)

④ INPEX(1605)

「レアアースだけでなく、資源株として長期保有したい」という人なら、INPEXも候補になります。

INPEXは石油・天然ガス開発を中心とする企業で、レアアース専門企業ではありません。

そのため、今回紹介する5銘柄の中ではレアアースへの直接性は低めです。

一方で、海洋資源開発などの技術・ノウハウを持つ巨大資源会社であることから、海底資源関連株として注目されるケースがあります。

2026年9月7日の終値は3,788円でした。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

そして大きな魅力が配当です。

2026年12月期の年間配当は112円予想。(株式会社INPEX⁠Attachment.png)

100株なら、

112円×100株=11,200円

となります。

さらにINPEXには株主優待があります。

400株以上を1年以上継続保有するとQUOカードがもらえます。

例えば400株以上800株未満なら、1年以上で1,000円、2年以上で2,000円、3年以上で3,000円。

800株以上なら、1年以上で2,000円、2年以上で5,000円、3年以上で8,000円です。(株式会社INPEX⁠Attachment.png)


⑤ 岡本硝子(7746)

岡本硝子は、今回紹介する中では比較的小型の銘柄です。

南鳥島沖の海底レアアース泥の調査・採掘に関連して、設置型無人探査機「江戸っ子1号COEDO」などが注目されています。(みんかぶ⁠Attachment.png)

2026年9月7日の終値は800円。(みんかぶ⁠Attachment.png)

ただし、PERは非常に高い水準となっており、株価がレアアース関連テーマに反応しやすい一方、値動きには十分注意したい銘柄です。

配当は2027年3月期も0円予想です。(Yahoo!ファイナンス⁠Attachment.png)

一方、株主優待があります。

1,000株以上保有すると、ガラスプロダクトブランド「illumiiro」製品を10%割引で購入できる券が1枚もらえます。(楽天証券⁠Attachment.png)


配当金をシミュレーションしてみよう

初心者に分かりやすいように、100株保有した場合で比較してみます。

年間配当予想

銘柄100株購入額の目安年間配当予想年間配当金
東洋エンジニアリング約26.6万円0円0円
東亜建設工業約21.4万円77円7,700円
三井海洋開発約97.2万円200円20,000円
INPEX約37.9万円112円11,200円
岡本硝子約8.0万円0円0円

※配当予想は2026年9月時点の会社予想等を基にした概算です。将来の配当を保証するものではありません。

例えば、東亜建設工業を100株保有して5年間配当が77円で変わらないと仮定すると、

7,700円×5年=38,500円

となります。

一方、INPEXを100株保有した場合は、

11,200円×5年=56,000円

です。

ただし実際の配当金には税金がかかります。

また、NISA口座で保有する場合は配当・売却益の税制上のメリットを受けられる場合があります。


レアアース関連株を選ぶならどれ?

今回の5銘柄をタイプ別に分類すると、次のようになります。

レアアース開発への直接性を重視

東洋エンジニアリング

南鳥島の採鉱システムに実際に関与している点が大きな魅力です。

配当とレアアース関連性のバランス

東亜建設工業

海洋土木の技術を持ち、配当も期待できるため、初心者が比較的検討しやすい銘柄です。

海洋開発そのものに投資

三井海洋開発

レアアースだけではなく、世界の海洋資源開発を幅広く狙うタイプです。

配当・優待も重視

INPEX

レアアース専業ではありませんが、配当と株主優待を組み合わせて長期保有を考えやすい銘柄です。

小型株・テーマ性重視

岡本硝子

株価がレアアース関連ニュースに反応する可能性がある一方、値動きの大きさには注意が必要です。


レアアース関連株に投資する際の注意点

ここが非常に重要です。

「南鳥島に大量のレアアースがある」

というニュースだけを見て株を購入するのはおすすめできません。

現在はまだ本格的な商業生産が始まったわけではありません。

2027年に本格的な採鉱試験を行い、2028年3月までに産業化に向けた総合評価を行う予定です。( JAMSTEC⁠Attachment.png)

つまり、

「資源がある」=「企業が大きな利益を得る」

とは限りません。

深海6,000mから泥を回収するコスト、船舶輸送、脱水、分離、精製、製錬、環境対策など、クリアすべき課題は数多くあります。

また、レアアース関連というだけで株価が急上昇した銘柄は、その後に大きく下落する可能性もあります。

実際、東洋エンジニアリングなどではレアアース関連ニュースを材料に株価が大きく動く場面が確認されています。(株探⁠Attachment.png)

そのため、初心者の場合は、

「レアアースだから買う」のではなく、「会社の業績・配当・財務・レアアースへの関与度」をセットで確認する

ことが大切です。


まとめ

2026年現在、日本のレアアース開発は大きな転換点を迎えています。

特に南鳥島周辺では、深海6,000mからレアアース泥を回収する技術の実証が進んでおり、2027年には本格的な採鉱試験が予定されています。( JAMSTEC⁠Attachment.png)

今回紹介した銘柄を簡単にまとめると、

本命候補:東洋エンジニアリング

配当とのバランス:東亜建設工業

海洋資源開発全般:三井海洋開発

配当・優待重視:INPEX

小型テーマ株:岡本硝子

という見方ができます。

ただし、レアアース開発はまだ「これから産業化できるかを検証する段階」です。

今後は、

2027年の本格採鉱試験

↓

レアアース泥の輸送・脱水

↓

分離・精製・製錬

↓

2028年の経済性評価

という流れをチェックしていくことが重要です。

レアアースはEV、AI、半導体、防衛、ロボットなど幅広い産業に関係する重要資源です。

日本が国内で安定的にレアアースを確保できるようになれば、資源安全保障だけでなく、関連する設備・エンジニアリング・海洋開発企業にも新しいビジネス機会が生まれる可能性があります。

一方で、現時点ではまだ将来性への期待が株価に織り込まれている銘柄もあります。

「成長性」「配当」「株主優待」「株価水準」の4点を比較しながら、自分に合った銘柄を探すことが重要です。

※本記事は投資判断の参考情報であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。株価・配当・株主優待などは変更される可能性があります。投資を行う際は最新の会社IR資料等も確認してください。

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