「E・Jホールディングス(2153)ってどんな会社?」
「建設会社なの?」
「株主優待はある?」
「配当金はいくらもらえる?」
「今の株価は割高?それとも割安?」
そんな疑問を持っている投資初心者の方に向けて、今回はE・Jホールディングス(2153)を徹底的に解説します。
E・Jホールディングスは、官公庁向けの公共事業を中心に、道路・河川・防災・環境などの建設コンサルティングを手掛ける企業です。
特に注目したいのが、安定した公共投資を背景とした業績と、累進配当を掲げている点です。
一方で、以前実施されていた株主優待はすでに廃止されています。
この記事では、会社の基本情報から現在の株価、配当金、株主優待、業績、今後の成長性まで、初心者にも分かりやすく紹介します。
E・Jホールディングスってどんな会社?
E・Jホールディングスは、2007年6月1日に設立された持株会社です。
東証プライム市場に上場しており、証券コードは2153です。
中核となっているのが、総合建設コンサルタント会社の「エイト日本技術開発」です。
建設コンサルタントというと、実際に道路や橋を建設するゼネコンをイメージする人もいるかもしれません。
しかし、E・Jホールディングスの主な仕事は、実際の工事そのものというより、
- 道路や橋などの計画
- 河川・砂防関連の調査
- 防災・減災対策
- 環境調査
- 都市・地域づくり
- インフラの維持管理
- 海外でのコンサルティング
など、社会インフラを「考える・調査する・設計する・管理する」仕事です。
そのため、国や地方自治体などの公共事業との関係が深い企業といえます。
E・Jホールディングスの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | E・Jホールディングス株式会社 |
| 証券コード | 2153 |
| 上場市場 | 東証プライム |
| 業種 | サービス業 |
| 設立 | 2007年6月1日 |
| 決算期 | 5月 |
| 株単位 | 100株 |
| 中核企業 | エイト日本技術開発など |
E・Jホールディングスは「建設株」というより、正確には建設コンサルタント・インフラ関連株として考えると分かりやすいでしょう。
【2026年8月31日】E・Jホールディングスの株価
2026年8月31日の終値は、
1,886円
でした。
前日終値の1,871円から15円上昇し、前日比+0.80%となっています。
また、2026年8月31日時点では、
- PER:約9.16倍
- PBR:約0.84倍
- 予想配当利回り:約4.35%
- 予想年間配当:82円
- 時価総額:約347億円
となっています。(Yahoo!ファイナンス)
100株購入する場合、単純計算で、
1,886円×100株=188,600円
が必要です。
20万円弱から購入できるため、個人投資家にとって比較的検討しやすい価格帯といえるでしょう。
もちろん、実際には証券会社の手数料などが発生する場合があります。
配当金が魅力!2027年5月期は年間82円を予定
E・Jホールディングスを語るうえで、特に注目したいのが配当金です。
2026年5月期の年間配当は、
1株69円
でした。
そして2027年5月期は、
年間82円
が会社予想となっています。
内訳は、
- 中間配当:30円
- 期末配当:52円
- 年間:82円
です。
さらに、この82円にはE・Jホールディングスの設立20周年を記念した記念配当10円が含まれています。(E・Jホールディングス)
100株保有すると配当金はいくら?
2027年5月期の予想配当82円で計算すると、
82円×100株=8,200円
となります。
つまり、約18万8,600円で100株購入した場合、年間8,200円の配当金が期待できます。
単純計算では、
8,200円÷188,600円×100=約4.35%
です。
かなり魅力的な水準です。
ただし、配当金には税金がかかるため、通常の課税口座では手取り額は8,200円より少なくなります。
一方、NISA口座で保有すれば、一定の条件のもとで配当金を非課税で受け取れる可能性があります。
10期連続増配を目指している点にも注目
E・Jホールディングスの大きな魅力が、増配傾向です。
会社の配当実績を見ると、
| 期 | 年間配当 |
|---|---|
| 2022年5月期 | 43円 |
| 2023年5月期 | 50円 |
| 2024年5月期 | 55円 |
| 2025年5月期 | 67円 |
| 2026年5月期 | 69円 |
| 2027年5月期 | 82円(予想) |
となっています。(E・Jホールディングス)
2027年5月期の82円が予定通り実施されれば、10期連続増配となる見込みです。(ダイヤモンド・オンライン)
さらにE・Jホールディングスは、DOE3.0%以上を目安に累進配当を継続する方針を掲げています。
累進配当とは、簡単にいうと、
「原則として減配せず、配当を維持または増やしていく」
という考え方です。
高配当株を長期保有したい投資家にとって、非常に重要なポイントです。(E・Jホールディングス)
株主優待はある?
ここは初心者の方が注意したいポイントです。
E・Jホールディングスは、以前はQUOカードの株主優待を実施していました。
しかし、現在は、
株主優待制度を廃止しています。
会社は2024年7月12日に株主優待制度の廃止を発表。
2023年11月30日時点で100株以上を保有していた株主への優待を最後に、株主優待制度を廃止しました。2024年11月30日を基準日とする優待も実施されていません。(E・Jホールディングス)
廃止理由について会社は、株主の平等性確保などを考慮し、今後は配当による利益還元に集約すると説明しています。(E・Jホールディングス)
つまり現在のE・Jホールディングスは、
「株主優待株」ではなく「高配当・増配株」
として考えるのが基本です。
業績はどうなっている?
2026年5月期の業績は好調でした。
売上高は、
465億8,600万円
となり、前期比9.1%増。
営業利益は、
46億6,900万円
で、前期比4.2%増。
親会社株主に帰属する当期純利益は、
33億7,100万円
で、前期比5.3%増となりました。(E・Jホールディングス)
売上・利益ともに増加しており、堅調な業績だったことが分かります。
さらに2027年5月期について会社は、
- 売上高:490億円
- 営業利益:53億円
- 経常利益:53億円
- 純利益:37億円
を予想しています。(E・Jホールディングス)
つまり、今後も増収増益を目指しているということです。
E・Jホールディングスの強み
では、なぜE・Jホールディングスは安定した業績を上げられるのでしょうか?
大きな理由の一つが、社会インフラに関係する仕事をしていることです。
日本では、
- 道路の老朽化
- 橋梁の老朽化
- 豪雨・洪水対策
- 地震対策
- 土砂災害対策
- 防災・減災
- インフラ維持管理
など、今後も対応しなければならない課題が数多くあります。
新しい道路を作るだけでなく、既存インフラを維持・管理する需要も重要です。
そのため、長期的な需要が期待できる分野といえるでしょう。
実際、2026年5月期の受注高は458億100万円となり、4期連続で過去最高を更新しています。特に調査業務の受注高が大きく伸びています。(みんかぶ)
今後の成長にも期待
E・Jホールディングスは、単純に公共事業だけに依存するのではなく、新しい事業領域にも取り組んでいます。
会社は長期ビジョン「E・J-Vision2030」を掲げ、
「未来型社会インフラ創造グループ」
を目指しています。
今後は、
- 基幹事業の拡大
- 新領域の開拓
- 海外ビジネス
- インフラマネジメント
- 防災・減災
- 環境関連
- DX・AIの活用
などが成長のポイントになりそうです。(Yahoo!ファイナンス)
E・Jホールディングスの注意点
もちろん、魅力だけではありません。
投資する前にはリスクも確認しておきましょう。
①公共事業の影響を受ける
官公庁向けの仕事が重要なため、公共投資の動向は業績に影響します。
政府の予算や公共事業政策が変化すれば、受注環境が変わる可能性があります。
②人件費の上昇
建設コンサルタントでは、高度な専門知識を持つ技術者が重要です。
そのため、人材確保や賃金上昇によってコストが増加する可能性があります。
実際、2026年5月期も人件費上昇やパートナー会社への発注単価見直しなどが利益を圧迫しました。(E・Jホールディングス)
③記念配当には注意
2027年5月期の82円には、20周年記念配当10円が含まれています。
そのため、
「今後も毎年82円もらえる」
とは限りません。
記念配当を除いた普通配当は72円です。
高配当株として見る場合は、82円ではなく72円を基準に考える視点も重要です。
100株投資をシミュレーション
最後に初心者向けに100株投資をシミュレーションしてみましょう。
2026年8月31日の株価1,886円で100株購入すると、
投資金額:約18万8,600円
です。
2027年5月期の配当82円なら、
年間配当:8,200円
となります。
さらに仮に株価が10%上昇して2,074円になった場合、
100株では、
約18,800円の含み益
です。
配当8,200円と合わせると、
約27,000円相当
のリターンになります。
もちろん、これはあくまでシミュレーションであり、株価が下落すれば損失が発生します。
E・Jホールディングスはこんな人におすすめ
E・Jホールディングスは、特に次のような投資家と相性が良いでしょう。
✔ 高配当株に興味がある人
予想配当利回りは約4.35%と高水準です。
✔ 増配株を長期保有したい人
10期連続増配を目指しており、累進配当方針も魅力です。
✔ インフラ関連株に投資したい人
道路・河川・防災・環境など、社会インフラに関係する事業を展開しています。
✔ 株主優待より配当を重視する人
株主優待は廃止されていますが、その代わり配当による還元を重視する方針に変更されています。
まとめ|E・Jホールディングスは「高配当×増配×インフラ」が魅力
E・Jホールディングス(2153)は、総合建設コンサルタントを中心としたインフラ関連企業です。
2026年8月31日の株価は1,886円。
100株なら約18万8,600円から投資できます。(Yahoo!ファイナンス)
2027年5月期の年間配当は82円を予定しており、単純計算で配当利回りは約4.35%。
さらに、予定通りなら10期連続増配となります。(ダイヤモンド・オンライン)
一方、以前人気だったQUOカードの株主優待は廃止されています。
そのため、現在のE・Jホールディングスを検討するなら、
「株主優待をもらう株」ではなく、「配当を受け取りながら長期保有する株」
という視点が重要です。
公共インフラの老朽化、防災・減災、環境問題など、日本が今後も取り組む必要があるテーマと関係が深い点も魅力です。
もちろん株式投資なので、業績悪化や株価下落、減配などのリスクはあります。
しかし、
「10期連続増配を目指す高配当株」
という点では、初心者がチェックしておきたい銘柄の一つといえるでしょう。
※本記事の株価・PER・PBR・配当利回りなどは2026年8月31日時点の情報をもとにしています。配当金は会社予想であり、将来の株価や配当を保証するものではありません。投資を行う際は最新のIR情報や決算資料を確認してください。
